大好きな日本を世界の人たちに、もっともっと知って欲しい!

私は、19歳のときにアメリカ・フロリダ州にプロテニスプレイヤーを目指すために向かいました。長野出身の私にとっては長野以外の世界を見るのは初めてですし、ましてや初めての海外生活ということで、見ること、やること、全てが驚きの連続で、興奮と感激の毎日だったのを鮮明に記憶しています。

海外の人や文化に触れるという体験は、ものすごく刺激を受けたのは当然のことなのですが、当時の私にとって特に大きな気づきだったのは、現地の人たちや一緒にトレーニングをしている他国の選手たちが、「日本」に関してとにかく強い興味を持っていて「日本」についていろいろと知りたがっているということでした。

私がテニスのトレーニングをしていたアメリカ・フロリダ州、特に私が住んでいた地域には、日本人、アジア人もほとんど住んでいませんでしたので、現地の人たちが「日本」に触れるという機会は皆無に近かったと思います。そんな環境でしたから、特に日本に興味が湧くのだろうな、と自分なりの解釈はしていたのですが、聞かれるのは日本の名所や食べ物などの典型的な質問はもちろん、その他、日本の文化や歴史、日本人のメンタリティやビジネスのやり方まで、本当に多種多様で、私自身がほとんど英語が話せない上に、そのような質問に日本語であったとしても適切な回答ができなくて、ひどく反省したのを覚えています。
そんなきっかけから、私は日本にいるときでは気づくことができなかった、「日本」には国際的に興味を持たれたり、評価されたりする部分がたくさんあるということに気づくことができたのです。

私自身、渡米前には、渡米したら日本より自由なイメージのあるアメリカの文化を好きになってしまうのかな、という発想も頭にあったのですが、実際の私は、アメリカやその他の国の人や文化に触れれば触れるほど、「日本」の素晴らしさを再認識し、さらに「日本」が大好きになっていったのです。例えば、当たり前に感じていた日本の四季がすごく素敵で趣きがあるなぁと感じるようになったのも、1年中気候が温暖なフロリダに住んでいたからです。
そして、より「日本」の人、言葉、心、場所、歴史、文化などに興味を持つようになり、そういう日本の素敵なところを世界の人たちにもっと知って頂き、「日本」に来て「日本」を体験して欲しいと強く感じるようになりました。

自分が生まれ育った「日本」の良い部分も悪い部分も含めてしっかりと勉強し、「日本」の素晴らしい歴史や文化を世界の人たちに、これから伝えていきたいと考えています。どんな形のプロジェクトが生まれて、どのように成長していくのか、まだまだ自分でも予測ができていませんが、一人でも多くの方に「日本」の素晴らしさが伝わるように動いていきます!